2017年03月27日
自分がまだ生きている間に、自分の手で葬儀を行うことを生前葬といいます。これも立派な葬儀の形の一つなのですが、通常の葬儀と違っている部分がいくつも出てきて、ときにはその処理の方法に戸惑うこともあります。たとえば、一周忌の問題をどうするかということも、通常の葬儀とは違ってまた別に考えなくてはいけません。
通常の葬儀なら、一周忌は問題なく行えます。本人が亡くなっているのですから、手続き等はすべて遺族が行うこととなります。しかし、生前葬の場合は、一年後でもまだ本人が生きている可能性があるわけですね。ですから、やるかやらないかが問題になってきます。
また、やるにしても本人がやるのか、遺族がやるのか難しい部分が出てきます。本人が生きている場合は、本人の意思によるところが大きいでしょう。人によっては、再び自分自身の手でセレモニーを執り行う場合があります。しかし、コストがかかるからといって、二度目はやらない人もいます。このあたりはまだはっきりとルール作りができていない部分ですね。今後、どういった形がベストなのか、生前に葬儀を挙げる人が増えれば決まっていくことでしょう。葬儀のみ本人の手で執り行って、一年後や三年後のセレモニーは本人が生きていても、遺族が執り行うというパターンも十分考えられます。具体的にどうするべきかは、本人やその遺族に委ねられていると考えるのが妥当でしょう。明確なルール作りは、今後進んでいくものと考えられています。