アメリカにも生前葬に近いシステムは存在している

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2017年04月15日

最近日本で多く見受けられるようになった生前葬ですが、これは日本特有の文化であると、アメリカなどの新聞では論評されています。日本では親が子どもに迷惑をかけてはいけないという考え方が根強く、そのせいか終活が他の国々よりもブームになってきているという分析です。

特に子どもにお金の心配をさせないために、親が自分が生きているうちに葬儀を執り行うケースが多いと伝えています。また、日本は比較的無宗教の人が多いのも理由の一つだという分析があります。一応は仏教徒だという人も、普段からお寺などに行くことはほぼありません。

アメリカではキリスト教徒であって、毎週日曜日には教会に行くという人がいることを考えれば、やはり宗教色はかなり薄いと言えます。そうした背景もあって、生前葬がブームになってきているわけです。しかし、海外でも似たようなことは実は行われています。プレニードというものがそれに当たります。これは、親が生きているうちに自分の葬儀代を前払いしておくことを指しています。日本語では、生前契約ということになります。実際に生きている間に式を執り行うことはありませんが、費用などの負担を子どもにかけないという意味ではあまり違いはありません。アメリカでは、およそ15%程度の人たちがこのシステムを利用しているというデータもあります。日本でも、こうしたシステムを利用できる葬儀会社が増えて来ています。生前予約だけではなく、本契約までして、さらに費用まで前払いができると、安心して老後生活を送れるのではないでしょうか。

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